2014年7月10日木曜日

水道工事と建具取り付け

又明日、と前回のブログで予告したものの、すでに数日経過してしまいました。今さらながらのテヘペロという事で…。

さて、基礎コンクリートを打つ工事をする直前に水道の配管を村の水道工事業者さんにお願いしたのですが、あれからほぼ4年を過ぎた今、やっと本格的に上下水道の工事に取りかかっていただく運びとなりました。

トイレ部分の配管です

洗面脱衣所、洗濯機スペースの配管です
下水配管工事中の三島さんはピーウィーハーマンにチョイ似の
男前。仕事が速い、プロ中のプロです。

上水道配管は地面にスプレーでマーキングをしておいて、
バックホーで溝を掘って行きます。
気がつけば、工事は終了していました。
水道工事と並行して、私の方は二階の大開口部建具を制作していました。
窓枠は二間分(約3.6m)の4枚引き違いで外付けにしました。

この材料が建具本体になります。ヒノキの板目で
建具材としてはイマイチかも知れませんが、贅沢はいってられません!
色々と工程は有りましたが、サラサラッと作りました。
奥の小さい枠は他の窓の網戸になります。

これ又、色々と難儀な工程が有りましたが、ガラスも入って上手く
窓枠に建具がはまりました。目前に工場が見えますね。

外に出たらこんな感じです。
後は召し合わせの部分などにピンチブロックという
ゴムのダンパーを取り付けたら完璧です。
二階の大開口に建具がはまったらいよいよ完成間近か、
という気がしますが、室内はまだまだです。
以上、このへんでやっとリアルタイムに近づきました。

まだまだ引っ越しへの道は遠いですが…。

2014年7月3日木曜日

二階の床張り

さて、昨日の続きですが…

小さめの窓が全部出来ました。

あと、残すは二階と一階の大開口部の木サッシを作れば、窓は全て終わりです。
着々と出来て来ました。

ワクワクしているという程でもないけど、若干ウキッ!となりつつ二階の床張りの続きです。


床張りの面倒なところは柱のまわりです。
こんな風に2ミリ程床板が食い込むように欠きとっておきます。
電気配線も床下に入り込むように逃げておきます。

そして床板もご覧のように欠きとっておいて
そこに差し込んで行くのです。

組み上がればどうって事無いのですが…。
結構パズル的な難しさが有ります。

二階のリヴィングルーム床が貼り終わりました!

二階の寝室入り口、敷居が取り付く部分の甲乙梁が、何故かは知らねど当初から入っていませんでした。(もちろん、本当は色々と理由があっての事ですが)

材料はたまたま家の近所で、わいまつ組の新築物件の建て前の手伝いに行った時、余っているような梁を見つけて、
(あ、ウチの寝室用のヤツがある!)

というわけで、ギャラ代わりにもらって来たのです。

その甲乙梁は下の本当の梁に載せているだけ、といった構造です。
両端をビスで固定します。

娘の翠も小学六年生になっています。
早く家を作らないと、大きくなってどこかに出て行ってしまいそうです。

奥の三畳間は納戸になる予定ですが、ここも床張りを終えました。

今日はこんなところで。又明日〜!

2014年7月2日水曜日

家造り再開しました。

前回ブログから半年程があっという間に過ぎ去ってしまいました。

実は、この五月中旬くらいから家造りの仕事をやっと集中して出来るようになり、なんだかんだと進んでいるのでした。

… 今日は床を張ったな〜これでやっとブログに発表出来るわい!… 今日は窓を入れたな〜etc. …

こんな感じの心のつぶやきを、その都度胸の奥にしまって来ましたが、やっと本当にブログとして発表します!

「そんなたいそうな」

という声が聞こえて来そうですが、ホント、そうですよね。

最近、こういった事務作業的な仕事がメッチャ億劫になっております。

閑話休題、主に画像だけでこのところの家造りの進展ぶりをご紹介します!!


取り敢えず、床板を張ってから雨に降られたりすると、せっかくの床が台無しになるので,まずは窓の制作です。

二階の引き違い木サッシを作りました。ガラスは復層です。
ガラス代金も意外に安かったです。

あらかじめ取り付けした戸枠に取り付けしますが、ちょいと調整が必要です。

床がまだ有りません。夢中になるとヤバいです。
木サッシ用のクレセントがなかなか見つからなかったのですが、
ネットショップで良いものを発見しました。



こんな感じで、パッと見には最早完成か?といった所ですが。

6月のはじめでだいたいここまで来ました。

続きは明日UPすることにします。エネルギー枯渇しました。

2014年2月27日木曜日

特注洗面台一式


去年の年末あたりに心を入れ替えて、このブログをまめに更新して行こうとしていた様な、そんな記憶があったという気もしますが。

どうやら再度、心が入れ替わってしまったのか…。
気がつけばもう二月も最後ですね。

このところ何故か本業の方がメッチャ忙しくなり、自宅建設の方も本当に全く進んでいないのです。(その割にはこれまた何故か財政状況も酷いものなのですが…不思議です)

そこで今回はその本業の方をちょこっとご紹介しましょう。

スライドミラー付き洗面棚

先ずはこの棚からです。
お客様のアイデアによる特注品ですが、洗面所の上に取り付ける吊り棚です。

特徴はごらんのようにオープン棚の前に大きなミラーが取り付けてあります。
これではミラーの後ろが使いづらいのでは、という意見も聞こえて来そうですが、そこはそれ、ちゃんと考えてあります。

なんと!ミラーがするすると横方向に自在にスライドするようになっているのです。
(おや、もうお気づきの貴兄がおられましたか)




最初にお客様からこのアイデアを伺ったときは、そんなスライド用のパーツなんかが有るのかな?といった感じで、色々と調べてみましたが、どうも適当なものが見当たりません。

そこで、要するに建具の引き戸と同じ事だと思い、戸車を使うことにしました。
ミラーの裏側上部に戸車が仕込まれた桟を取り付け、棚本体の天板前側に戸車用の溝を掘っておいた所に引っ掛けるようにするのです。
それだけだとすぐに外れてしまうので、棚本体の底板にもアオリ止めの溝を掘っておき、ミラーの下側に引っ掛け桟を取り付けてそれでアオリ止めにするのです。

いわば普通の引き戸の仕組みを上下逆にした様な感じです。

こんなシンプルな構造なのですが、製作してみたら思ったよりも良い感じで、非常に使いやすそうだと思いました。
自分の家にも採用してみたいな〜、などとも思いましたが、いつになることやら。



さてお次ぎはその下にくる洗面台ということになります。

洗面台側板の仮組

底板の下側、脚が取り付く所のホゾ穴墨付け

四方転びの脚。二枚ホゾによる仕口の仮組

ホゾに切り込みを入れてあり、差し込んでからクサビを叩き込んで
固めるので凄く頑丈です。

脚回り、地板棚口の組み立て


本体、天板の取り付け接着




本体組み上がり




扉組立前パーツ
扉仮組
上部の内側がアーチ状の曲線を描いています

完成!!
オイルフィニッシュですが、天板まわりだけはプレポリマー塗装を
施しており、防水性はバッチリです。
天開口部に陶製のシンクが取り付く予定です。
材質はミラー付き棚ともメープル(カーリー)です。

こんなふうにお客様から直接アイデアやら簡単な図面をいただき、私なりにアレンジしてカスタムメイドする仕事もときどきやっておりますので、ご要望の有る方は是非お気軽にご相談ください。

以上、今回はこの辺で。


2013年12月28日土曜日

二階の床板

新しいブログサイトにして心機一転、早速新しい投稿を…

10月の末位から二階に貼る床板の準備と言いますか、塗装を始めております。
二階の床は杉の30mm厚無垢板を用意していますが、無塗装です。

いくら何でもちょっとはオイルフィニッシュ的な何かを施したいところですが、結構な面積なので経済的な問題があります。

昨今の自然派志向トレンドを探ってみると、「キヌカ」という米ヌカから出来たオイルが評判の様ですが、値段も結構高いです。
この選択肢は無いなと思っていたのですが、ある日野菜を買いに高森町の直販所に行ってみたら食用の米油が売っているではありませんか!
(これはキヌカとほとんど同じと言っても苦しゅうないぞ)

気になるお値段もオリーブオイルの激安のものより更に安いくらいです。
これを早速購入してサンプル塗装したところ、なんかいい感じです。

そんなわけで、床用のオイルフィニッシュにはこれを採用することにしました。

貼る前に全部塗装しておいた方が楽ですね。
幅15cm長さ4mの板が広げてみたら結構な量です。
そして11月になり、またまた展示会が迫って来たので家の仕事はヨメにまかせて、本業モードに突入です。

今回は山梨県の甲斐大泉にある「八ヶ岳倶楽部 ステージ」にてキルティングアートの作家、米倉健史氏との二人展です。

米倉氏とは実に七年ぶりに合同展を開催しましたが、とてもいい感じの空間になりました。

やっぱりこれくらいの広い空間で展示出来ると良いですね。


今回は一週間の会期中、全て在廊出来る事が条件だったのですが、建築費等諸々で財政状況が逼迫しており、彫刻家の友人のお宅二軒にそれぞれ二宿二飯ずつお世話になりました。 藤岡さん、上野さん、どうも有り難うございました。



さて、無事展覧会を終えたところで早速二階の床板張りです。



柱のところを3mm程欠きとって底に床板を食い込ませるように入れるのがちょっとした仕事なのですが、実にめんどくさくて最後の方はパズルのようになってしまいます。
見た目の良さと頑丈さを両立するのは難しいです。

ではこのへんで…。

2013年12月27日金曜日

ブログサイト、リニューアル!

最近、ブログが全然更新されていないとの評判の私です。

実は先日から、何度かこのBloggerサイトに投稿しようとしていたのですが、何故か自分のブログが見つからなくなっており、制御不能になっております。

とは言っても、以前のものは普通に今も閲覧することはできるので、サーバーには全く変わらずにある様です。
何度かいろんな方法を試しましたが、どうにもこうにもさっぱりで、…。

こんな事なら又新しく作るか。

というわけで、今日からこのサイトで続けることにします。
(ホンマ、コンピュータの世界は深遠なり。この辺、詳しい方が居られましたら教えていただけますか?)


以前のブログをみると何と8月!いくら忙しいとは言え、ほとんど終わってますな。
これからは、もうちょっとマメにやって行きたいなということを来年の抱負にしたいと思います。

前回の中身をみると、土壁塗りやら木製建具の取り付けですが、あれからも土壁の中塗りはどんどん進んでおります。
そして現状はといえば、二階の内壁と外壁の中塗りは終わりました。
ここらへんの塗り作業はいくら慣れたとはいえ、結構しんどいです。


そのあたりで、恒例となった伊勢丹新宿店での展示会があり、本業モードに。

忙しすぎて、カトラリー等の小物の量が今イチ少なかったのですが、いろんなお客様との素敵な出会いがあり、楽しい一週間でした。今回はホテルの下にある四川料理店に通って本場の刀削麺にはまっていましたね。ズーランで決まりです。

その後のちょっと面白い仕事として本業の一部をご紹介しますと、ステンドグラスのフロアライトベースを設計、製作しました。
もうだいぶ昔から、たびたびコラボレーションを繰り返している工房KAZ 大須賀夫妻の作品です。
この番傘の様なフォルムのてっぺんにライトが取り付けられる予定です。
もっとサイズが小さいものを以前製作しましたが、これくらいのサイズになると
凄くとんがった印象です。実際加工も大変難しかったです。

その後の変わった仕事としましては、淡路島の洲本にあるイタリアンレストラン「いたりあ亭」の新装工事にあたって、玄関のドアとVIPルームの片引き戸をデザイン〜製作しました。

これは淡路島で西洋鍛冶の仕事をしている作家、長命よしたか氏からのご紹介で、ハンドル部や飾り鋲などの金物はもちろん長命氏の製作になるコラボレーション作品です。

エントランスドアです。材質はブラックチェリーでプレポリマー塗装。
取り付け工事終了後のスナップなのでガラスがこんなですが。
左側のガラスに私が映り込んでいます。

長命氏デザイン〜製作のハンドルブラケット。
無垢の鉄を旋盤削りしています。

同じく長命氏の飾り鋲。

斜めでちょっと分かりにくいですが、VIPルームの引き戸です。
材質はブラックウォルナット。プレポリマー塗装です。
中央のガラスの前に長命氏の手による面格子が、地中海的な雰囲気を醸し出しております。
そうこうする内、夏がいつの間にか完全に消えてしまい、台風シーズンが到来。

今年は各地で大変な被害があった様で、ここ中川村も大した影響も無いとはいえ、塗ったばかりの土壁が!
まさか、音をたてて崩れ落ちたという事はありません。(笑)

ですが、雨漏りというか、二階の壁の内側にじわじわと水分が滲んで来たではありませんか。
悲しいです。
どうやら板張りの部分と土壁の部分の境目から水が毛細管現象で入ってくる様です。
めんどくさいけど、板金工事で何とかしました。
板金を張った上に中塗り土を塗り直します。
これでだいぶマシになるとは思いますが。
とにかく早く漆喰を塗りたいですが、今度の春が来るまでは無理ですね。


では今日はこの辺で。以外に時間がかかるんよね〜ブログっちゅうやつは。