2015年10月4日日曜日

一階床張り等

 さて、案の定又何日か経ってしまいましたが、前回の続きです。


床板の捨て張り(フローリング下地)が終わった所で
階段の支柱をたてる為の仕口をまずやっておかないと
後で面倒なことになります。床の足固めに突き刺さる
部分のホゾを作っています。
上下水道の管が床から出る部分

この辺りも断熱材にピッタリの穴をあけてセットした後、捨て張りします。
めんどくさかったな〜。

実はこの床はり作業と並行して外壁にしっくいを塗る作業をしていたのでした。
漆喰にも色々と種類があるのですが、調合が難しそうなのと雨水に滅茶苦茶さらされる部分がある心配から色々と調べた結果、土佐漆喰にしました。
始めから練られているものを、練り直してすぐ使えるものです。
この土佐漆喰は通常よく使われる角又(つのまた)等のノリが入っていなく藁を発酵させてヌルヌルにしたものがスサとノリの役目をしています。
まあ詳しいことは省きますが、水に強いという事です。

いきなりこれを土の上から塗ってしまうと、固まった時にクラックが出やすいという事で、まず4:6くらいの割合で砂を本体よりも多く混ぜて、下地用の砂漆喰を作って塗ります。


パッケージから出した状態。箱の形になってます。

砂を投入して良く混ぜます。パンや麺類などを作っている感覚です。

思ったよりも塗りやすいです。

この壁がガンガン雨水がかかる部分で、とにかく早いとこ
どげんかして具現化せんといかんとです。


屋根の裏側、垂木の間に断熱材を取り付けます
カインズホームに売っていたものが安かったので購入。
足場の上に脚立をたててます。スリリング〜!

さすがに命綱を久々に使っています。
この作業をやったのが去年の11月くらいの感じでしょうか。
かなり端折ったつもりが、なかなか現在にまでたどり着けません。
この続きは又いつか。

2015年9月25日金曜日

まだ建築は続いていたのでした。

Wow!!
 このところ滅茶苦茶忙しい日々で、このブログもかなりご無沙汰でしたが、前回のを見たら何と一年以上経っているではありませんか。

このままでは、気がついたらあの世に行ってしまった…、ということにならない様に、この一年で色々と家造りが進んだ様子をさらっと報告してみましょう。



これは寝室の仮床にしていた合板を外す所ですね。
つまりこれから本当のフローリングを張る所なのです。



なんか、いい感じですな〜。
もう一年以上前の事なので細かい事は忘れましたが、色々と苦労して張りました。
柱の前の所なんかがパズルみたいな感じで非常にやりにくいのです。ごまかしのテクニックが上達しました。


苦労したけど、出来てしまえば何て事無い雰囲気です。

 さて、二階の床が終わったら、次は何をやったのかな?  あ、これです。
一階の床、下地工事ですね。

これが意外に面倒な作業でして…。

要領が良く分からないのと、レーザーレベラーを拝借したいということもあり、又久しぶりに、わいまつ大棟梁に助っ人をお願いしました。

最近の建築では大引受けはほとんど鋼材かプラスチックの床束ですが、
ヒノキの三寸角柱を使います。本格的〜!

レベラーを使って床高さの基準を出します。
あれっ、違ったかな?
基準線は柱に書いてましたね。

根太が乗っかる部分を少し欠きこんでいます。


なんやかんやで根太まで取り付けました。

根太の間に床下断熱材を入れます。
グラスウールのブロックタイプ、MAGというメーカーのものです。


床下は外からの空気がどんどん入って来るので断熱しないと冬場が大変です。

松本に住んでいた頃のボロ家は当然断熱等無かったので、
死にそうに寒かったのです。アレはもう結構です。
グラスウールをセットしたら12mm厚の合板を捨て張りします。
二階の仮床で使っていたものも使い回せます。



この一年間をまとめてUPしようと思ったのですが、案外時間がかかりました。
続きは又明日か明後日か、 C.ブロンソン風に言うなら、
「…Someday」

確約出来ませんが、報告します。


2014年7月10日木曜日

水道工事と建具取り付け

又明日、と前回のブログで予告したものの、すでに数日経過してしまいました。今さらながらのテヘペロという事で…。

さて、基礎コンクリートを打つ工事をする直前に水道の配管を村の水道工事業者さんにお願いしたのですが、あれからほぼ4年を過ぎた今、やっと本格的に上下水道の工事に取りかかっていただく運びとなりました。

トイレ部分の配管です

洗面脱衣所、洗濯機スペースの配管です
下水配管工事中の三島さんはピーウィーハーマンにチョイ似の
男前。仕事が速い、プロ中のプロです。

上水道配管は地面にスプレーでマーキングをしておいて、
バックホーで溝を掘って行きます。
気がつけば、工事は終了していました。
水道工事と並行して、私の方は二階の大開口部建具を制作していました。
窓枠は二間分(約3.6m)の4枚引き違いで外付けにしました。

この材料が建具本体になります。ヒノキの板目で
建具材としてはイマイチかも知れませんが、贅沢はいってられません!
色々と工程は有りましたが、サラサラッと作りました。
奥の小さい枠は他の窓の網戸になります。

これ又、色々と難儀な工程が有りましたが、ガラスも入って上手く
窓枠に建具がはまりました。目前に工場が見えますね。

外に出たらこんな感じです。
後は召し合わせの部分などにピンチブロックという
ゴムのダンパーを取り付けたら完璧です。
二階の大開口に建具がはまったらいよいよ完成間近か、
という気がしますが、室内はまだまだです。
以上、このへんでやっとリアルタイムに近づきました。

まだまだ引っ越しへの道は遠いですが…。

2014年7月3日木曜日

二階の床張り

さて、昨日の続きですが…

小さめの窓が全部出来ました。

あと、残すは二階と一階の大開口部の木サッシを作れば、窓は全て終わりです。
着々と出来て来ました。

ワクワクしているという程でもないけど、若干ウキッ!となりつつ二階の床張りの続きです。


床張りの面倒なところは柱のまわりです。
こんな風に2ミリ程床板が食い込むように欠きとっておきます。
電気配線も床下に入り込むように逃げておきます。

そして床板もご覧のように欠きとっておいて
そこに差し込んで行くのです。

組み上がればどうって事無いのですが…。
結構パズル的な難しさが有ります。

二階のリヴィングルーム床が貼り終わりました!

二階の寝室入り口、敷居が取り付く部分の甲乙梁が、何故かは知らねど当初から入っていませんでした。(もちろん、本当は色々と理由があっての事ですが)

材料はたまたま家の近所で、わいまつ組の新築物件の建て前の手伝いに行った時、余っているような梁を見つけて、
(あ、ウチの寝室用のヤツがある!)

というわけで、ギャラ代わりにもらって来たのです。

その甲乙梁は下の本当の梁に載せているだけ、といった構造です。
両端をビスで固定します。

娘の翠も小学六年生になっています。
早く家を作らないと、大きくなってどこかに出て行ってしまいそうです。

奥の三畳間は納戸になる予定ですが、ここも床張りを終えました。

今日はこんなところで。又明日〜!

2014年7月2日水曜日

家造り再開しました。

前回ブログから半年程があっという間に過ぎ去ってしまいました。

実は、この五月中旬くらいから家造りの仕事をやっと集中して出来るようになり、なんだかんだと進んでいるのでした。

… 今日は床を張ったな〜これでやっとブログに発表出来るわい!… 今日は窓を入れたな〜etc. …

こんな感じの心のつぶやきを、その都度胸の奥にしまって来ましたが、やっと本当にブログとして発表します!

「そんなたいそうな」

という声が聞こえて来そうですが、ホント、そうですよね。

最近、こういった事務作業的な仕事がメッチャ億劫になっております。

閑話休題、主に画像だけでこのところの家造りの進展ぶりをご紹介します!!


取り敢えず、床板を張ってから雨に降られたりすると、せっかくの床が台無しになるので,まずは窓の制作です。

二階の引き違い木サッシを作りました。ガラスは復層です。
ガラス代金も意外に安かったです。

あらかじめ取り付けした戸枠に取り付けしますが、ちょいと調整が必要です。

床がまだ有りません。夢中になるとヤバいです。
木サッシ用のクレセントがなかなか見つからなかったのですが、
ネットショップで良いものを発見しました。



こんな感じで、パッと見には最早完成か?といった所ですが。

6月のはじめでだいたいここまで来ました。

続きは明日UPすることにします。エネルギー枯渇しました。

2014年2月27日木曜日

特注洗面台一式


去年の年末あたりに心を入れ替えて、このブログをまめに更新して行こうとしていた様な、そんな記憶があったという気もしますが。

どうやら再度、心が入れ替わってしまったのか…。
気がつけばもう二月も最後ですね。

このところ何故か本業の方がメッチャ忙しくなり、自宅建設の方も本当に全く進んでいないのです。(その割にはこれまた何故か財政状況も酷いものなのですが…不思議です)

そこで今回はその本業の方をちょこっとご紹介しましょう。

スライドミラー付き洗面棚

先ずはこの棚からです。
お客様のアイデアによる特注品ですが、洗面所の上に取り付ける吊り棚です。

特徴はごらんのようにオープン棚の前に大きなミラーが取り付けてあります。
これではミラーの後ろが使いづらいのでは、という意見も聞こえて来そうですが、そこはそれ、ちゃんと考えてあります。

なんと!ミラーがするすると横方向に自在にスライドするようになっているのです。
(おや、もうお気づきの貴兄がおられましたか)




最初にお客様からこのアイデアを伺ったときは、そんなスライド用のパーツなんかが有るのかな?といった感じで、色々と調べてみましたが、どうも適当なものが見当たりません。

そこで、要するに建具の引き戸と同じ事だと思い、戸車を使うことにしました。
ミラーの裏側上部に戸車が仕込まれた桟を取り付け、棚本体の天板前側に戸車用の溝を掘っておいた所に引っ掛けるようにするのです。
それだけだとすぐに外れてしまうので、棚本体の底板にもアオリ止めの溝を掘っておき、ミラーの下側に引っ掛け桟を取り付けてそれでアオリ止めにするのです。

いわば普通の引き戸の仕組みを上下逆にした様な感じです。

こんなシンプルな構造なのですが、製作してみたら思ったよりも良い感じで、非常に使いやすそうだと思いました。
自分の家にも採用してみたいな〜、などとも思いましたが、いつになることやら。



さてお次ぎはその下にくる洗面台ということになります。

洗面台側板の仮組

底板の下側、脚が取り付く所のホゾ穴墨付け

四方転びの脚。二枚ホゾによる仕口の仮組

ホゾに切り込みを入れてあり、差し込んでからクサビを叩き込んで
固めるので凄く頑丈です。

脚回り、地板棚口の組み立て


本体、天板の取り付け接着




本体組み上がり




扉組立前パーツ
扉仮組
上部の内側がアーチ状の曲線を描いています

完成!!
オイルフィニッシュですが、天板まわりだけはプレポリマー塗装を
施しており、防水性はバッチリです。
天開口部に陶製のシンクが取り付く予定です。
材質はミラー付き棚ともメープル(カーリー)です。

こんなふうにお客様から直接アイデアやら簡単な図面をいただき、私なりにアレンジしてカスタムメイドする仕事もときどきやっておりますので、ご要望の有る方は是非お気軽にご相談ください。

以上、今回はこの辺で。